2014年10月28日火曜日

エボラウイルス感染症の患者数に関する統計のupdateと文献紹介



【エボラウイルス感染症の患者数に関する統計のupdate

1.    WHO Ebola response roadmap situation report update (25 Oct 2014)
10,141人の患者、4,922死亡(致命割合 48.5%
450人の医療従事者の感染(1023日現在)、244人の死亡

【文献紹介1025日】

Top 10 Ebola Response Planning Tips: Ebola Readiness Self-Assessment for State and Local Public Health Officials

米国の州レベルでエボラウイルス感染症に対する計画のセルフアセスメントを示しています。簡単に翻訳まで。リンクがそれぞれにたくさんありますのでそれらは含んでおりません。

医療提供システムの準備
1.感染者や経過観察が必要な者に必要な治療や感染対策を考慮する。エボラ対策に関わる医療機関や緊急対応部門(州レベルも含めて)調整する。管区の病院のエボラ対策の準備について評価する。特に、エボラウイルス感染症の患者に対応する臨床医がPPEなどにおいてきちんとトレーニングを受けているか確認する。

緊急情報提供体制
2.エボラウイルス感染症に関する一般的なこと、内部の職員や公に伝えるリスクコミュニケーションを準備する。

情報の共有
3.情報システムに適切な人を配置し、CDCからの情報を受け取る。管区の状況、ガイダンスの文章などについてサイトなどで確認をする。情報をパートナーや病院、様々な組織と共有する。

薬物以外の介入(旅行に関する情報と公衆衛生介入)
4.州や地元のスタッフが旅行者に関する最新の推奨される対応を理解しているかを確実にする。the CDC Interim Guidance for Monitoring and Movement of Persons with EVD Exposureでは、エボラに接触した人への対応について記載されている。また、エボラの発生地域についてupdateする。

公衆衛生ラボ
5.ラボのガイダンスのupdateをレビューする。
6.臨床ラボの安全手技ができているかを確認する(保護具の適正使用や、数など)

公衆衛生サーベイランスと疫学調査
7.管区においてサーベイランスの定義を共有する
8.地元の疫学者が疫学ツールが手元にあるかと実行する計画があるかを確認する。

対応者の安全と健康
9.州のPPEのストックが適切であるかを確認する。対応者が適正使用の訓練を行っているか確認する。
10.臨床医と対応車が安全確保についてのガイダンスをレビューしているか確認する。


2014年10月24日金曜日

【エボラウイルス感染症対策のご参考(10月24日)】



【エボラウイルス感染症対策ポータルサイト(1024日)】

エボラウイルス感染症対策を考えるうえで参考になりそうなサイトを集めてみました。

1.    厚生労働省

2.    WHO

3. Public Health England

4.米国CDC

MMWRの関連サイト

5. 欧州CDC

6Lancetのエボラ関連ページ

7. New England Journal of Medicineのエボラ関連のページ

8. JAMAのエボラ関連のページ

9. BMJのエボラ関連ページ

【文献紹介(1024日)】
主には公衆衛生対応ならびに医療機関での医療従事者を守る対策についての文献を紹介してみます。

1.MMWR 1024日号
Control of Ebola Virus Disease — Firestone District, Liberia, 2014P19からあります。プランテーションでの流行において、組織としてどのように対応したかが示されています。やはりインシデントコマンドのような体制で臨むことが重要のようです。

エボラ対策のインシデントコマンド対策についてはこちらのMMWRにもあります。(18ページ目から)http://www.cdc.gov/mmwr/pdf/wk/mm6341.pdf

インシデントコマンドで動くトレーニングを受けていない医療従事者はどのようにトレーニングすると良いのでしょうね。こちらからするとすぐにできるようなものではないような気がしますが。。

2.CDCのエボラウイルス感染症対策を行う人の教育プログラム

国内でもこうしたプログラムが求められますね。

本日はここまで。